自由自在な車いす操作、伴走者との確かな絆、共生社会実現への願い-。国内最大の障害者スポーツの祭典「全国障害者スポーツ大会」が10月29~31日、栃木県で開催される。大会は台風やコロナ禍の影響で3年連続の中止や延期となり、全国選手団約5640人は4年ぶりの大舞台を今か今かと待っている。個人7、団体7全14競技に出場する県代表約300人は6月に決定する見通し。出場を夢見て鍛錬を重ねる有望選手や注目の競技を紹介する。

陸上

伴走ロープを手に以心伝心の走りをみせる加治佐(左)と豊島

 視覚障害者と伴走者が1本の伴走ロープを手にし、あうんの呼吸で走り抜ける。3輪の競技用車いす「レーサー」で巧みにコーナーを曲がり、ぐんぐん加速する。鍛えた肉体、高めた技術。陸上競技はいくつもの個性が輝く舞台だ。