2022年は夏に参院選が行われるほか、任期満了に伴い県内3市4町の首長選が予定されている。参院選栃木選挙区(改選数1)は自民党現職が公認を受け着々と準備を進める一方、立憲民主党などの野党は候補者が決まらず、出遅れ感が否めない。首長選では現職の多くが再選を目指し、大田原市のように新人候補が乱立するケースもある。新型コロナウイルスの感染防止や経済回復が最重要課題となる中、今後の立候補の動向や選挙の行方が注目される。

 

 昨年の衆院選で、自民党が国会運営を主導できる絶対安定多数の261議席を確保した。自民は余勢を駆って参院選での勝利を目指すが、勝敗を左右すると言われるのが、本県を含め全国で32ある1人区だ。

 同11月に自民幹事長に就任した茂木敏充(もてぎとしみつ)県連会長は、全国の1人区の行脚に注力する。栃木選挙区では、自民現職の上野通子(うえのみちこ)氏(63)が3選を目指して立候補予定で、同7月に党から第1次公認を受けた。

 上野氏は12年前の前々回、同党県連初の公募候補として県議から転身。民主党現職との大接戦を制して初当選した。前回選挙は初の野党統一候補との戦いとなったが、組織力を生かして約17万票差をつけ圧勝した。

 文部科学副大臣や参院文教科学委員長、党女性局長などを歴任。木村好文(きむらよしふみ)県連幹事長は「誰が相手でも自民の政策を訴え当選させる」と意気込み、準備を進める。

 一方、野党の動きは鈍い。立憲民主党県連は公募を行っているものの、まだ候補者が決まっていない。「女性」や「フレッシュさ」をキーワードに選考を進めているという。今回の選挙でも野党共闘を目指す共産党県委員会は、立民の動きを注視している状況だ。

 昨年、衆院選栃木1区に候補者を擁立した日本維新の会は、独自候補の擁立を模索している。

 また、2016年の参院選比例代表でおおさか維新の会(現日本維新の会)から出馬し、現在は無所属の渡辺喜美(わたなべよしみ)氏(69)は改選期を迎えるが、態度は明確にしていない。