成鳥となった移送されてきたライチョウ=11月下旬、那須どうぶつ王国(同園提供)

 国の特別天然記念物で絶滅危惧種の「ニホンライチョウ」の保護と繁殖に取り組む栃木県那須町大島の那須どうぶつ王国などは23日、9月に急死した野生ライチョウの雌親の死因が胸部強打だったと発表した。

 同園によると、8月に長野県の中央アルプスから、ひな6羽と共に移送されてきたライチョウは9月13日朝、屋内飼育施設で衰弱した状態で見つかり、その後死んだ。監視カメラの映像では前日夜、激しく飛び回り興奮して壁に衝突する様子が確認された。検視では頸部(けいぶ)と胸部に内出血跡が見られた。

 同園は再発防止策として、ライチョウの衝突を防ぐため壁際のネットを編み目が細かいものに交換して張りを強くしたほか、監視カメラを増設して管理体制を強化。また、周囲に生息する野生動物が接近しないようセンサーライト3基を設置したという。

 同園の佐藤哲也(さとうてつや)園長は「慎重に対応してきたが、改めて育てることが難しい鳥だと実感した」と話した。