運行管理者試験に合格した(左から)臼井さん、菊地さん、森谷さん

 【宇都宮】宇都宮白楊高流通経済科の生徒3人がこのほど、国家資格の運行管理者試験(貨物)に合格した。同校では2018年に県内高校生初の合格者が出て以降、計6人となった。

 合格したのは、3年森谷綾(もりやりょう)さん(17)、2年菊地柚葉(きくちゆずは)さん(17)、1年臼井健瑠(うすいたける)さん(16)。

 運行管理者の資格を持つと、運送業で運転者の行き先や時間、健康状態の指導などを担うことができる。今回の貨物受験者は全国で3万4164人、合格者は1万164人。合格率は29・8%だった。

 同校は18年から運行管理者の資格取得に力を入れる。3人は実務経験がないため、とちぎ安全教育センターの基礎講習会を受講し、試験に臨んだ。試験は道路交通法などの法律の理解、応用が求められるという。

 森谷さんは「運転免許証を持っておらず苦労したが、貨物のルールを学び視野が広がった。簿記検定の弾みにもなる」と笑顔。菊地さんは試験勉強を通じて「トラック事故など運行管理者が担う責任の大きさを知った」。臼井さんは「物流に多くの人が関わっていることを知り、感謝の気持ちが湧いた」と話した。