冬のドライブで気がかりなのが雪や路面凍結。昨シーズンは大雪で関越自動車道や北陸自動車道で1千台以上の車が立ち往生する事態に見舞われ、県内も2014年と18年に記録的大雪で交通網が麻痺(まひ)したことがある。JAF栃木支部の担当者は「寒さが厳しくなる前にマイカーも冬支度を進めてほしい」と強調する。

 冬場は風通しが良く冷えやすい橋上や、トンネルなどで路面が凍結しやすくなる。JAFの実験ではノーマルタイヤで凍った路面を時速40キロで走行した際、停止までの距離がスタッドレスタイヤ着用時に比べて20メートル以上長かった。スタッドレスタイヤは凍結路にも効果を発揮するが、雪の予報が出ると交換の予約が集中するので早めに履き替えたい。

冬のトラブルに備えて車に載せておきたい物

 夜間に冷え込むと、翌朝にはフロントガラスやサイドミラーに霜がびっしり付いていることも。霜が付いていると光が反射して視界が悪くなり、思わぬ事故につながるため、完全に取り除いてから運転する。暖機運転では溶けるのに時間がかかるため、事前に撥水(はっすい)剤をかけたり、バスタオルを掛けたりすれば付きにくくなる。解氷スプレーや風呂の残り湯などを使うのも手だが、熱湯は急な温度変化で細かな傷からガラスが割れてしまうのでNGだ。

 雪道や凍結路ではいつも以上に周囲の車や状況を確認し、車間距離を十分に保って低速で運転する。スリップ事故に繋がりやすい急ハンドルや急ブレーキは避ける。万が一、動けなくなったらすぐに警察や消防に通報し、立ち往生した時は前後の車の運転手に声を掛け情報交換する。長時間の待機に備えて人数分の毛布や使い捨てカイロ、長期保管できる水分や食料、携帯用トイレ、スマートフォンの充電ケーブル、防水仕様の手袋を備えておきたい。

 雪で外気導入口やマフラーがふさがれると車内に一酸化炭素が流れ込んでくる。無味無臭で気付かず命を落とす危険が高まるため、エンジンを掛ける時はマフラー周辺の除雪を忘れない。

 同支部の担当者は、雪の予報は数日前に発表されるので事前準備がしやすいとした上で、「ガソリン車は給油、電気自動車は充電、寒冷地にディーゼル車で出掛ける時には現地で給油するなど、自分の車に合わせた備えをしてほしい」と話している。