かんぴょう作りが最盛期を迎えている。農家は午前2時ごろに起きてユウガオの実をむき、ビニールハウスで乾燥させる。多い人で1日当たり200個むくという▼この時季、県内の各産地でかんぴょうにちなんだイベントがめじろ押しだ。本県産が国内の9割以上を占め、その半分が下野市で作られている。先日、道の駅しもつけで開かれた第8回しもつけかんぴょうまつりをのぞいた▼小学生のかんぴょうむき体験やかんぴょう入り卵とじ汁の無料提供のほか、かんぴょう入りコロッケを使った同駅の「満足バーガー」など、関連商品を含めて魅力を堪能できた▼本県を代表する特産品ではあるが、生産農家の減少が大きな課題という。県干瓢(かんぴょう)商業協同組合理事長の伊澤茂(いざわしげる)さん(66)によると2015年に346戸だったが、昨年は290戸と2年間で50戸以上減った。最盛期に比べると10分の1以下である▼かんぴょう作りは、むく人、それをまとめる人、干す人と最低でも3人の人手が必要となる。若い人はやりたがらず、生産者のほとんどは60歳以上。10年後、20年後を考えると心配になる▼中国産の輸入は30年ほど前からで、今ではタイ、ミャンマー産などもある。国産品は品薄感から相場は高値で推移しているが、これ以上高くなれば消費者は離れていく。業界の悩みは深い。