ブドウの発送作業が進むが、西日本への伝票(写真手前)は手つかずだ

 【矢板】塩田の根本葡萄園で、岡山県や広島県など西日本豪雨の被災地から受注したブドウを発送できない状況が続いた。宅配業者がクール便の受け付けを見送ったためで、一時は200件以上の発送が滞った。ようやく見通しも立ち「早く届けて被災者の疲れを癒やしたい」と園主の根本力(ねもとつとむ)さん(63)。丹精したブドウで被災地を元気にしたいと考えている。

 同園では、有機野菜の宅配などを行う「オイシックス」を通じ全国各地から注文を受け付け発送している。7月初旬からハウスもののブドウが出始めるため、6月頃から注文を受け付けていた。西日本の利用者からは、豪雨被害前に受注していた。

 根本さんによると、宅配業者は幹線道路が復旧し通行が可能になったものの、配達拠点となる店舗の冷蔵庫が被害に遭い使用できなくなった。そのため、ブドウを含む生鮮食品といったクール便の配送ができない状態が続いたという。

 「できることなら、自分たちで運びたいくらいだった」と根本さんは豪雨発生直後を振り返る。

 西日本豪雨の発生から約3週間。ようやく発送のめどが立ち、「何もできないが、おいしいブドウをいち早く届けたい」と一日も早い被災地の復旧を願っている。