独身者(30~44歳)の男性超過割合(%)

 2020年国勢調査によると、本県の30~44歳の独身者で男性が女性を超過している割合は34・2%に上り、全国で最も比率が高かったことが14日までに分かった。15年の前回調査(35・5%)からわずかに比率は下がったが、いびつな人口構造が依然として続く。若い女性の県内への転入の少なさが要因の一つに挙げられている。

 前回も愛知県と同率の1位だった。今回調査は20年10月1日時点。「未婚」と「離別」の合計を「独身者」として、都道府県別、男女別、年代別に計算した。30~44歳の本県独身者は男性7万1444人、女性4万7034人。独身女性10人に対して、独身男性が約15人いる計算となる。

 年代別では30~34歳が男性2万5378人、女性1万6909人。35~39歳が男性2万2866人、女性1万4834人。40~44歳が男性2万3200人、女性1万5291人だった。

 都道府県別で見ると、男性の超過割合が多い1~5位は前回調査と同じ顔触れで、富山、愛知、茨城、静岡と製造業が盛んな県が並んだ。雇用の受け皿がある分、男性が転入しやすい傾向とされる。下位には九州や関西が目立った。

 本県ではUターン就職をはじめとする若い女性の転入の少なさが指摘されており、県は人口減少対策「とちぎ創生15戦略(2期目)」で女性に魅力ある雇用創出や、移住希望を実現できる環境づくりを課題に挙げている。

 県は8月、女性の利用が多い写真共有アプリ「インスタグラム」に移住をPRするアカウントを開設。会員制交流サイト(SNS)で影響力を持つインフルエンサーの女性に移住体験を発信してもらうなど、女性に焦点を当てた施策を強化している。

 県地域振興課の担当者は「女性が高校卒業と同時に県外に出て、戻って来ない傾向が続いている。長期的な目線で本県への移住に関心を持ってもらう取り組みを続けたい」としている。