晃陽中が導入する女子用の制服(右)。左は男子用(宇都宮市教委提供)

 宇都宮市教委は7日、市立中学校の全25校で来年度までに、女子生徒が制服でスラックスを選ぶことができる選択制の導入を完了すると発表した。性の在り方や登下校時の防寒性などに配慮。2020年度末までに20校がこの制度を実施しており、残り5校は本年度から来年度にかけて導入する。県内では、鹿沼市が19年度に同市内の全中学校で選択制を導入している。

 スラックス選択制は、宇都宮市内では19年度、校長会で多様な文化や性の在り方への配慮から意見交換が始まった。これを受け各校が導入を検討していた。

 市内中学校の制服は各校によって異なるため、女子生徒のためのスラックスも学校によって特色がある。スカートと同様の生地で女子生徒専用の形としたものや、男子生徒と同じデザインのものがある。ネクタイなどを選択できる学校や、生徒が制服の見直しに関わった学校もある。

 来年度に選択制を実施する晃陽中では、女子生徒用のスラックスを新たに作り、ネクタイなども選択できるようにした。

 市教委によると、これまでに市内中学校の女子生徒約6400人のうち、約130人がスラックスを選択した。今後、保護者への通知や制服見本の展示などの周知を各校に呼び掛け、スラックスを選択しやすい環境づくりも進める。

 市教委学校教育課は「小学生のスラックス着用率も高まっている。子どもが男女問わず、自分らしさを大切に生活できるようなきっかけにしたい」としている。