連日の猛烈な暑さに負けない熱い戦いが繰り広げられた全国高校野球栃木大会で、8連覇を飾った作新学院。改めて「おめでとう」▼第100回の記念大会での優勝は、長く県内をけん引してきたご褒美にも思える。だが、いくつもの接戦を制し、連覇のプレッシャーにも打ち勝ったのは、間違いなくチームの力だ。誇りと自信につながっただろう▼2年前、先輩たちは全国の頂点に立った。大会の中で成長していった姿を、今の3年生は目の前で見ている。躍進へ手本になるはずだ▼かつて作新学院を率い、強豪の礎を築いた山本理(やまもとおさむ)さん(故人)は「ずぬけたチームが一つあると、競争が起きて県内全体のレベルが上がる」と語っていた。8連覇を達成した作新学院がそうした存在であることは疑いようがない▼待たれるのは強力なライバルの出現だろう。その意味では、決勝で接戦を演じた白鴎大足利、ノーシードから勝ち上がり、作新学院を最後まで苦しめた宇都宮工など、有力候補はいくつもあった。もうひと頑張りだ▼今大会、宇都宮市清原球場には球児たちを激励する、県内4高校生徒による大きな幕が掲げられた。作新学院高書道部は「飛翔(ひしょう)」の下に「挑戦者だけが勝者になれる」としたためた。選手たちには挑む気持ちを忘れず、全国の大舞台で羽ばたくことを期待したい。