ホッケーの日本リーグ男子1部は5日、日光市の今市青少年スポーツセンターホッケー場で最終ステージ2試合を行い、決勝はリーベ栃木が岐阜朝日クラブをシュートアウト(SO)戦の末に下し、リーグ参入7年目で悲願の初優勝を飾った。
背番号29が歴史の扉をこじ開けた。0-1の残り24秒、リーベ栃木のエースFW加藤凌聖(かとうりょうせい)がサークル内に残したボールに、MF村田和麻(むらたかずま)がいち早く反応。窮地のチームを救う、劇的な同点ゴールを挙げた。
残り40秒を切り、自陣深くからDF稲山巧(いねやまたくみ)、MF下畝地洸聖(しもせちこうせい)、加藤と縦にボールがつながる。しかし加藤のタッチは大きくなり、そこで村田が「加藤はボールに届かない」と飛び込んだ。最初のタッチで相手GKをかわし、素早い切り返しでゴールを射止めた。