制作されたウェブページ画面(晃陽職業センター提供)

 【宇都宮】障害者週間初日の12月3日、市は障害のある人によるアート作品を披露するウェブページ「わく・わくバーチャル美術館U」を公開する。新型コロナウイルス禍に対応する非接触型の展示会として初めて企画。10月に市文化会館で開催した「うつのみやふれあい文化祭」の作品展示会をインターネット上で丸ごと再現した。ウェブページの制作は、市内の障害者施設の利用者が手掛けた。

 展示会場を360度カメラで撮影して再現したことが大きな特徴。画面では、自分の見たい作品を角度や大きさを自由に変えて見ることができ、実際に会場の中を歩いている感覚で楽しめる。主に市内の障害者支援施設の利用者や、特別支援学校に通う児童生徒が制作した絵やエコバックなど計217点を公開する。

 ページデザインの制作や画像編集には、上籠谷町の就労継続支援B型事業所「晃陽職業センター」の20~30代の利用者3人が携わっている。

 同センターでは普段、主に模型や保護メガネなどを製造している。ウェブページ制作という新たな業務を市から受注したことについて、副施設長の外口慶樹(そとぐちけいじゅ)さん(43)は「特に若い世代には一つの作業にとらわれず、将来フリーランスとして働けるような経験をしてもらいたい」と狙いを明かす。今回プログラミング言語の研修も実施したという。

 市障がい福祉課によると、市が就労施設や作業所などに優先調達する役務は、食品や啓発物品の製造、軽作業が多くを占めている。2020年度に市が発注した実績は約1600万円に上る一方、コロナ禍の影響を受け19年度を下回った。このため21年度は、コロナ禍の影響をあまり受けない仕事の掘り起こしや、新たな需要の創出を図っている。

 同課は、新たな専門的知識や技術も習得できるよう業務を開拓したい考えで「今後も障害者の自立を後押しするような社会参加の場をつくりたい」としている。

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