豊道春海の没後50年を記念し、県立美術館で始まった書展=17日午後3時40分、宇都宮市桜4丁目

 書道の復興と振興に大きな功績を残した大田原市佐久山生まれの書家豊道春海(ぶんどうしゅんかい)(1878~1970年)の書業を回顧する「没後50年 豊道春海の書」展(県立美術館、下野新聞社主催)が17日、県立美術館で始まり、来場者は六朝(りくちょう)風の楷書を基本とした力強く堂々とした作品や書道教育の重要性を訴える請願書などを熱心に見ていた。

 同展は、実直な書風に貫かれた作品をはじめ、連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー元帥に宛てた毛筆習字復興の陳情(副本)など歴史的に貴重な資料も公開。入り口に並んだ「正義」「敬愛」の書は、大田原市内の中学校に今も掲示されており、同市の津久井富雄(つくいとみお)市長が「中学生はこれを拝見しながら勉学に励んでいます」などと、豊道春海顕彰会の豊道溪峻(けいしゅん)会長らに説明する場面もあった。

 同展は10月7日まで。出品作品は約70点、展示替えあり。前期は8月15日まで、後期は8月17日から。