大桶の名の由来に縁のある三嶋神社。木々に囲まれた心落ち着く場所だ

県道沿いの斜面に立つかぐまのちから石。奥の木板には「加熊の力石」と書かれている

西山辰街道の大桜。ヤマザクラの巨木で、春には見事な花を咲かせる

大桜の根元に今も安置されている馬頭観音(右)

大桶の名の由来に縁のある三嶋神社。木々に囲まれた心落ち着く場所だ 県道沿いの斜面に立つかぐまのちから石。奥の木板には「加熊の力石」と書かれている 西山辰街道の大桜。ヤマザクラの巨木で、春には見事な花を咲かせる 大桜の根元に今も安置されている馬頭観音(右)

 【那須烏山】市は本年度、新たな観光誘客策として民話のデジタル発信に力を入れている。市内に残る100本以上の民話のうち代表的な21本を、文星芸術大の学生などの協力でアニメ動画化。動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式観光チャンネル「なすからチャンネル」で公開中だ。関係2団体の案内で、動画化された民話ゆかりの場所を訪ね歩いてみた。

 「烏山語りの会」の五月女(そうとめ)佳子(よしこ)会長(76)の勧めで訪れたのは、大桶(おおけ)の三嶋神社。大桶の名の由来にまつわる場所だ。

 昔々、大桶が來田(きた)村という名だった頃、大桶の村長は村に鎮守様を祭ろうと伊豆の三島神社(三嶋大社)へ出掛けた。村長は大きなおけにみ霊を納め、村へと持ち帰ったため、村は大桶と名を改めたのだという。

 現在の三嶋神社は最初にみ霊を祭ったとされる場所とは異なるが、「昔の人の信心深さがうかがえるお話です」と五月女さん。古里の安寧のため、長い道中を往復した村長の真心が感じられるエピソードだ。