「絵の上の静物」(22×24・7センチ、1972年 紙、木版多色刷)

「自画像」(50・8×34・5センチ、1921年 紙、水彩)

「絵の上の静物」(22×24・7センチ、1972年 紙、木版多色刷) 「自画像」(50・8×34・5センチ、1921年 紙、水彩)

 来年開館50年を迎える県立美術館で、同館と最も関連の深い作家の1人として、本県ゆかりの版画家川上澄生(かわかみすみお)の魅力を紹介する「コレクション展III 川上澄生の世界」が開かれている。南蛮や文明開化をモチーフとした木版画をはじめ、焼き絵や水彩画などの珍しい作品なども含め約50点を展示。「『誰もが知っている川上澄生』と『意外な川上澄生』の両面から楽しんでもらえる」と木村理恵子(きむらりえこ)特別研究員は話している。12月26日まで。

 同館は1972年11月に開館。横浜出身の川上澄生(1895~1972年)は20年代以降を宇都宮で暮らし、教員生活の傍ら木版画などの創作活動に励んだ。開館前の72年9月に亡くなったが、生前は2代目館長塚田泰三郎(つかだたいざぶろう)とも親交があり、同館では当初から中心的に扱う版画家の1人に位置付け、開館翌年に「川上澄生展」、92年には没後20年の記念展を開催した。