急速に円安に傾斜している対ドル円相場は、県内経済界に光と影をもたらしている。1円円安に振れると数億円の利益を見込む輸出企業がある一方、輸入原材料が高騰し、商品への価格転嫁を余儀なくされた企業もある。農産物輸出の現場では、新型コロナウイルス禍に伴うサプライチェーン(供給網)の混乱が輸送コストを押し上げており、円安による追い風は限定的とみられる。

 「北米は景気が回復し、投資意欲が高まっている。円安は追い風」。食品加工機械製造のレオン自動機(宇都宮市)は好影響に期待を寄せる。ただ輸送コストの値上がりもあり、「そのまま利益に結びつかない」のも現状だ。