ドクターカーに乗車する小倉さん(右)と、看護師の落合祥美さん=24日午後、宇都宮市竹林町

 済生会宇都宮病院のドクターカーによる新型コロナウイルスの重症患者の転院搬送数が、昨年4月~今年10月の約1年半で68件だったことが25日までに、同病院への取材で分かった。搬送中の死者はおらず、急変患者への迅速な救命措置につながった事例もあった。昨年10月からは一般の救急患者にも対応し、出動数は1年間で957件に上る。今後は安定した運行に向けた人員確保などが課題となっている。

 ドクターカーは医師や看護師、救急救命士らを乗せて現場へ赴き、病院到着前の治療につなげる。済生会宇都宮病院が導入したのは、救命困難な重症呼吸器不全の患者らに使う人工心肺装置「ECMO(エクモ)」装着や、緊急手術ができる設備を整えた全国初の車両で、同病院救命救急センター長の小倉崇以(おぐらたかゆき)さん(38)を中心に運用している。