経口ワクチンを容器に詰める作業員たち=24日午前、日光市

 豚熱(CSF)対策として、栃木県などは24日、ヘリコプターによる野生イノシシ向け経口ワクチンの空中散布を始めた。30日までの予定。日光市など3市2町の国有林約160平方キロメートルに8千個を散布する。

 県内での空中散布は3月以来4度目。前回に続いて県や市町、畜産関係団体による「県CSF感染拡大防止対策協議会」が主体となり、民間のヘリで実施する。散布エリアは他に那須塩原市、大田原市、那須町、那珂川町。

 野生イノシシを巡っては県内でこれまで62頭の豚熱感染が確認されている。このうち本年度が53頭と、大部分を占める。直近では今月9日に大田原市で確認された。

 24日は、日光市藤原の希望が丘公園を拠点に実施された。作業員らがワクチンを入れた筒状の容器を積み込んだ後、ヘリが散布エリアへ飛び立った。

 県畜産振興課の小倉武夫(おぐらたけお)家畜防疫班長は「本年度に入って急激に野生イノシシの感染例が増えており、対策の重要度が増している。できる限りの対策を進めたい」と話した。