栃木県庁

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種で、栃木県には12月~来年3月にかけて計55万回分が配分され、うち約22万回分が米モデルナ製であることが22日、県への取材で分かった。同月までに3回目の接種時期を迎える県民の大半が1、2回目は米ファイザー製を打っており、県の試算では2~3月の接種者の約4割が、3回目はモデルナ製を打つ「交差接種」となる可能性がある。福田富一(ふくだとみかず)知事は市町の混乱も予想されるとして、4月以降のワクチン供給の見通しを早急に示すことなどを国に求めている。

 県によると、本県に配分されるファイザー製は12月~来年1月が約6万回分。2~3月は約27万回分で、うち1万回分は新たに12歳になる人向けに振り分けられる。モデルナ製は2~3月に配分され、約22万回分となる。

 2回目接種から8カ月が経過し、2~3月に3回目接種の対象となるのは、医療従事者や高齢者が中心で約48万3千人。うち97%は1、2回目にファイザー製を接種しているため、45%がモデルナ製を打つ試算になる。

 21日にオンラインで開かれた全国知事会で福田知事は、ファイザー製の接種を希望する人が供給量を上回るとの見込みを踏まえ「市町からは不安の声が上がっている」と指摘。国に対して供給量やスケジュールの見通しを示すよう求めるとともに、交差接種の安全性の周知を強化すべきだとした。

 3回目接種に向けて県は、とちぎ健康の森(宇都宮市駒生町)に設置した「とちぎワクチン接種センター」を来年3月半ばから再開する方針。国の動向を見ながら再開時期の前倒しや受け入れ規模を検討していく。

 新型コロナワクチンを巡っては本県では今年2月に医療従事者、4月に高齢者の接種を開始。18日時点で、医療従事者を除く県民全体の接種率は1回目が75.35%で全国10位、2回目は72.61%で全国12位となっている。