雲巌寺の御朱印帳

 【大田原】臨済宗妙心寺派の名刹(めいさつ)・雲巌寺がオリジナル御朱印帳を製作し、22日から須佐木の商店「ヤマザキショップ須佐木かなめ店」で販売する。同寺は人手がないため、原宗明(はらそうみょう)老師(77)の書き置きの御朱印のみを用意しており、参拝者は自分の御朱印帳に貼る形だった。オリジナル御朱印帳には原老師が事前に御朱印をしたためており、直書きを望む参拝者の願いにも応えた格好だ。

 同寺は地域社会の維持と活性化に貢献するため、「雲巌寺ブランド」を生かした土産物を考案し、昨年末から扇子やクリアファイル、日本酒、Tシャツなどを順次、商品化。地域住民の利便性確保と買い物難民化防止を図ろうと、原老師の私財提供などによって存続させた同店の維持のため、土産物は同店のみで販売している。

 御朱印帳は松葉色と灰色の2種類で、最初のページに同寺の説明と御朱印がある。御朱印は「雲巌禅寺」などの朱印とともに、開山の仏国国師(ぶっこくこくし)の言葉「洞中山色四時好(どうちゅうのさんしょくしじよし)雲外渓聲一様寒(うんがいのけいせいいちようにすさまじ)」が記されている。

 この言葉は、寺から見た景色は四季折々良く、渓流の音が雲の外にまで通るほどに響いている様を表現しているが、悟り得た人には川の音に真理を見聞し、身の毛がよだつほどのものがあるという意味だ。

 御朱印帳製作に関し、原老師は「20日すぎごろから紅葉が見頃を迎える中で、参拝に来た皆さんに、少しでも喜んでもらえたら、うれしい」としている。限定2千冊。1冊4千円。(問)同店0287・57・0108。