自治会館で買い物を楽しむ住民ら

 【足利】市社会福祉協議会は、自動車運転免許の返納などにより移動手段がない住民の買い物の手助けをする「買い物・移動支援事業」に新たに取り組んでいる。新型コロナウイルス禍で外出機会が減った高齢者の地域交流も後押しする。今月11日に柳原町の高齢者を対象とした「買い物ツアー」、12日は南大町自治会館で「買い物マルシェ」を実施。参加者から好評を得た。

 市社協が初めて取り組む事業で、ツアーとマルシェの二つを実施。これに先立ち、10、11月に地域住民対象の買い物、移動支援研修会を開いた。市社協の中西聖(なかにしきよみ)さん(56)は「移動するための車両を提供してくれる事業者向け説明会も開くなどし、地域主導で支え合える持続可能な仕組み作りを後押ししたい」と話す。

 買い物ツアーは、市社協の募集に応じた柳原町が対象のモデル事業。70~80代の住民12人と民生委員2人が参加し、マイクロバスで福居町のスーパーなど2カ所に出向き、1時間余りの買い物を楽しんだ。

 菊池茂子(きくちしげこ)さん(77)は「1人暮らしで移動の足は自転車だけ。雨が降ると買い物に行けない。こういう機会が月に1度あるといい」と話していた。

 買い物マルシェは、キッチンカーや地元ベーカリー、障害者福祉施設などが南大町自治会館駐車場に出店し、ラーメンや焼きたてパン、焼き芋、菓子などを販売。午前10時半の開店前から近隣住民が集まり、青空の下、買い物をした。

 利用者からは「1人だと食事が淡泊になりがちなので助かる」「学校が休みの日に開くと、さらににぎわいそう」と好評だった。

 市社協はツアーの今後の実施を検討する。マルシェは来年3月末まで、希望のあった8地区10カ所で開く予定。引き続き実施希望団体を募集している。