今季スタートした自転車ロードレースの年間シリーズ戦「ジャパンサイクルリーグ(JCL)」は16日までに、最終第10戦を行い約7カ月間にわたる熱戦の幕を閉じた。宇都宮ブリッツェンはJCLポイント付与レースも含め通算4勝を挙げ、チーム総合成績で初代王者に君臨。那須ブラーゼンも尻上がりに調子を上げ、4年ぶりの勝利を飾った。県内2チームの今季の戦いぶりを振り返る。
■初代王者、課題は総合力 ブリッツェン
JCLにはブリッツェンやブラーゼンなど地域密着型プロチームのみ9チームが参戦。当初は全18戦前後の開催を予定していたが、コロナ禍で中止が相次ぎ、JCLポイント付与レース2戦を含む全12戦で争った。
■選手層に厚み、終盤復調 ブラーゼン
逆に選手層の厚みを武器に、後半戦にかけて台頭したのがブラーゼンだ。序盤こそ金子大介(かねこだいすけ)や谷順成(たにじゅんせい)、渡辺翔太郎(わたなべしょうたろう)らエース格の選手がうまく機能しなかったが、レースに出場する選手を決めるチーム内選抜を行い始めてから競争が生まれた。