神楽奉納で小学生が初舞台 亡き祖父追い保存会入り 栃木の飯塚さん

 【栃木】西方町本城の近津神社で3日、例大祭が行われ、神楽奉納で地元の大沢田太々神楽保存会の新メンバーで西方小6年飯塚千瑛(いいづかちあき)さん(12)が大拍子(だいびょうし)を担当し初舞台を踏んだ。亡き祖父が復興に尽力した保存会に入り、10月からベテランの成人に交じって本格的に練習を重ねた。山中二三男(やまなかふみお)会長(74)は「小学生が出る神楽は県内でも珍しい。子どもが出ているのを見て『やってみたい』という子が増えるといい」と期待している。

 大沢田太々神楽は古くから続いてきたが、1950年代後半に途絶え、旧西方町の町制施行を記念し93年に地元の大沢田自治会が保存会を組織し復興した。千瑛さんの祖父弘一(ひろかず)さんは途絶えた時の最年少メンバー。舞などを覚えていたことから、大きな役割を果たした。

 弘一さんは2014年12月に76歳で他界。神楽に出る祖父の姿を見て育った千瑛さんは、おのずと「自分もやってみたい」と思うようになった。「神様のために踊るところがいい。すずの音もかっこいい」と千瑛さん。今年8月の研修会に誘われたのをきっかけに入会した。

 この日は午前10時すぎから神楽奉納が行われ、千瑛さんは最初の「弊舞(へいまい)」に登場。緊張した面持ちで舞や笛と呼吸を合わせながらバチをたたいていた。