初めての野木散歩。まずは町の観光サイトをのぞくと、へ~「野木ブランド」なんて認定されているんだ。中でも「ほうじとさんちのパセリドレッシング」って何? パセリ嫌いな記者もいるけど、行ってみよう!

 野木駅から東へ約4キロ、田んぼや畑が増えて家がまばらになってくると、ずらっと並ぶ十数棟の大きなビニールハウスが現れた。ここが、寳示戸(ほうじと)農園か。

 およそ1080年前に、あの藤原秀郷(ふじわらのひでさと)のお供で都から移って来た由緒ある寳示戸家。その32代目の寿弘(かずひろ)さん・幸子(さちこ)さんご夫妻は、笑顔で私たちを迎えてくれた。「自分はただ農産物を育てて(そのまま)売ることがゴール。それを商品に変えたのは妻の力」と寿弘さんが言う通り、幸子さんは「とちぎ農業女子プロジェクト」(農業を営む20~40代の女性を応援する取り組み)への参加をきっかけに商品開発に取り組んで、パセリドレッシングを作り出した。

商品を持つ寳示戸さんご夫妻

 素敵(すてき)なラベルとリーフレットは、宇都宮市の文星芸大付属高の生徒たちと協力してデザインした。寳示戸というスゴいけど読めない漢字も、柔らかくて馴染みやすい平仮名表記に変えた。味を知ってもらおうと地域の人に配る中で、ある日、町役場の冷蔵庫に入っていたのをたまたま使った町長が絶賛! ふるさと納税の返礼品に選ばれ、「野木ブランド」にも認定された。

 実はパセリの苦手な記者もいまして…と打ち明けると、「食べてみて」とその場で試食会に。自信あるんだなぁ。さらに、頂いた試供品を大学でも皆で試食してみた。パセリ嫌い学生3人の正直な感想は……

「むしろ好き!」「美味(おい)しい!」「食べやすくて何にでもかけたくなっちゃう!」

パセリを植えたての頃

 幸子さんは今でも、パセリを乾燥させてクレイジーソルトを作ってみるなど挑戦を続けている。ご夫妻の現在の推しは、「スナックエンドウ」。大田原の生産者を2人でアポ無し突撃訪問し伝授してもらったという。それを今ではピクルスへと加工し、これも「野木ブランド」になっている。

 今、農園では今年のパセリが出来上がり、間もなく新物のパセリドレッシングの販売が始まりそうだ。