陶磁器製造販売の「つかもと」(益子町益子、塚本純子(つかもとすみこ)会長兼社長)が事後処理を弁護士に一任し、民事再生法の適用を申請する意向であることが9日、帝国データバンク宇都宮支店の調べで分かった。負債総額は約9億円。業績不振が要因。事業は継続される。

 同支店によると、つかもとは益子焼の産地で陶磁器の製造販売を手掛け、一般小売りのほか、百貨店やギフトショップ、インターネットなど販路の拡大に努めてきた。駅弁「峠の釜めし」に使用される容器を供給し、1998年2月期には売上高約25億5200万円を計上するなど地元を代表する窯元として著名だった。

 しかし、消費者の趣味嗜好(しこう)の多様化などが進み、益子焼の需要は低迷した。21年2月期には売上高が約2億9千万円にまで落ち込み、債務超過に陥っていた。

 金融機関の支援を受け、利払いのみなどの返済猶予策が講じられたが、元本の返済はめどが立たなかった。さらにコロナ禍による販売不振が経営を圧迫し、再建型の法的整理を目指すことになった。