「今がベストか」と自問を続けながら天ぷらを揚げる早乙女さん(右)=7月中旬、東京都江東区

 東京都内の天ぷら専門店に「天ぷらの神様」と呼ばれる職人がいる。栃木市藤岡町出身の早乙女哲哉(そうとめてつや)さん(72)。栃木訛(なま)りの語り口で場を和ませ、データに裏打ちされた江戸前で食通をうならせる自称「栃木の江戸っ子」だ。「昨日よりも良い天ぷらを揚げてみせる」と、飽くなき向上心で店に立ち続けている。23日は「天ぷらの日」。

 今月中旬、江東区門前仲町の「みかわ是山居(ぜざんきょ)」。揚げたての穴子が箸で割られ、湯気とともにフワフワの身があらわになると、予約客で埋まるカウンター席に歓声が広がった。自身の誕生日に来店した女性客は「ここの天ぷらは日本一おいしい。本当に幸せ」と笑顔を咲かせた。