竹井京子さん

 子どもでも性に関する情報がインターネットを通じて簡単に手に入る時代。性教育は、性犯罪から子どもを守るためにも必要だとの認識が高まっている。そこで、県内で講演などを行っている助産師の竹井京子(たけいきょうこ)さん(下野市)に、性教育を始めるタイミングや自宅でも実践できる取り組みなどを聞いた。

 思春期を迎えた子どもに突然、性の話をするのは簡単ではない。だからこそ性教育は、トイレトレーニングが始まり「子どもが『おしっこ』『お尻』などと言い出す3歳前後に始めるのがお勧め」と竹井さん。子どもが自分自身の体に興味を持ち始め、認識し始めたタイミングがチャンスだ。

 男女とも、体の水着で隠れる部分と口は「プライベートゾーン」と呼ばれる。子どもには絵本や簡単なイラストなどを使って、プライベートゾーンを他人に見せたり触らせたりしてはいけないと伝えよう。

 

 ただ、教える時には「親であっても触れないように気を付ける」。あくまで子どもに「自分自身だけが触れられる場所なんだ」と分かってもらうようにしたい。それぞれの性器について教える時は「お風呂が良い機会」。性器の洗い方を教えながら理解を促そう。洗い方を丁寧に教えることで、性器の衛生を保ち健康の維持にもつながる。

 これまでに竹井さんが講師を務めた講演の中では、参加した保護者から「外出先などでふざけて性器の名前を連発することがあり、困っている」という意見が上がったことがあった。

 こうした場面では「大人はあまり反応しないこと。子どもは興味本位でその言葉を使ったり、大人の反応が楽しくて繰り返し言ったりしていることもある」からだ。

 また「汚い言葉だから言わないで」などと注意してしまうと「性に関する言葉=汚い」と誤解させてしまうため、注意したい。あくまでも過敏に反応はせず、「外でそれを言うと聞いていてびっくりする人もいるかもしれないよ」と冷静に対応しよう。