益子焼陶板アートと関係者

 【益子】益子焼関係団体振興協議会は、益子の西明寺にある県指定文化財の木造閻魔(えんま)王坐像(ざぞう)(笑い閻魔)をモチーフにした益子焼陶板アートを益子駅前のポケットパークに設置した。益子焼で建築用タイルも作れることをアピールし産地振興を図るきっかけとすることなどを目的に、益子焼の七つの伝統釉薬(ゆうやく)を使って制作した。3日には、完成お披露目式が行われた。

 陶板アートは、町内で開かれている3年に1度の「土祭(ひじさい)」の陶芸部門の企画の一つにも位置付けられている。陶壁作りを手掛ける藤原陶房の藤原郁三(ふじわらいくぞう)さんがディレクターを務め、町内約10の窯元が協力して制作に当たった。

 陶板アートは縦2.35メートル、横5.35メートル。益子ならではの独自性の高いものにしようと、ほかでは珍しい「笑い閻魔」をデザインした。顔部分は、陶板を貼り合わせて立体的にしており、見る角度によって表情が変化する工夫を凝らした。背景には並白釉(なみじろゆう)の陶板が貼られているが、窯元によって色が微妙に異なっており趣がある。

 式には、佐久間藤也(さくまふじや)会長や大塚朋之(おおつかともゆき)町長、田中麻香(たなかまこう)住職ら関係者約10人が出席し、除幕をして完成を祝った。佐久間会長は「町の玄関口の駅前で、益子焼の原料を使用したアートが町民や観光客を楽しませることとなり、うれしく思う」とあいさつした。

 芦沼の藤原陶房では、制作過程を紹介するパネル展示や関わった窯元の作品販売などを13日まで行っている。