当選を確実にし、支持者とグータッチする船田元氏(右)=31日午後8時10分、宇都宮市鶴田町

 「自民王国」は揺るがなかった。31日に投開票された衆院選。県内5小選挙区のうち4区では、自民党前職の佐藤勉(さとうつとむ)氏(69)が立憲民主党新人の藤岡隆雄(ふじおかたかお)氏(44)の猛追をかわした。1、3、5区では自民前職の3氏が大勝、2区では新人の五十嵐清(いがらしきよし)氏(51)が比例で復活当選して小選挙区の自民候補全員が議席を獲得、底力を見せつけた。一方、立民は2区で前職の福田昭夫(ふくだあきお)氏(73)が五十嵐氏を破り、藤岡氏も比例で復活当選するなど善戦。藤岡氏は野党統一候補として自民の批判票を呼び込み、大物を追い詰めた。

 自民党前職船田元(ふなだはじめ)氏(67)は安定した強さを見せつけ、13選を果たした。

 午後8時すぎ、宇都宮市鶴田町の選挙事務所。「当選確実」。テレビ画面に早々と一報が映し出されると、地鳴りのような拍手が沸き起こった。

 船田氏は万歳三唱し、支持者らと喜びを分かち合った。マイクを握り、「コロナ禍の中、有権者と接する機会が少なく難しい選挙だったが、チーム力が発揮された戦いだった」と万感の面持ちで感謝を述べた。

 1区は県内5選挙区の中で唯一、野党候補が一本化されなかったが、船田陣営は警戒を緩めず支持を訴え続けた。野党候補3人の顔ぶれは前回2017年の衆院選と同じで、政権批判票の分散を招いた。

 船田氏は「コロナからの復興、成長と分配の好循環に取り組まないといけない。新たな責任を感じている」と表情を引き締めた。