足利で白鴎大のルーツを突き止めた、第1回。佐野で「のろま」なお店にいいねを感じた、第2回。そして---今回のお散歩では、栃木市のスゴい高校生たちに出会った!

 訪れたのは、栃木駅北口を出てすぐの観光交流館「蔵なび」。棚に並ぶ数種類の地図パンフレットの中から、『栃木の街 散策マップ』の表紙に目が止まった。セーラー服の女の子がほほ笑むイラストの吹き出しに、大きく「高校生が作りました!」とアピールしてある。製作者欄には、「とちぎ高校生蔵部(くらぶ)」という団体名が。何だコレ? 早速調べて、大柿祐仁(おおがきゆうじん)部長(栃木翔南高3年)と西澤友里花(にしざわゆりか)副部長(同)に、お話を聞いた。

「散策マップ」の仕分け作業

■蔵を会場に

 この地元愛あふれるマップの毎年更新をはじめ、“蔵部活動”は市内の各校横断型で展開しているという。メインは、毎年秋の「栃木市高校生合同文化祭」。空いている蔵を会場に利用して、市内だけでなく栃木県内各地の高校生が一緒に栃木市を盛り上げるイベントだ。しかし、新型コロナウイルスの影響により去年からは中止。1、2年生の部員はイベント経験なしというピンチを迎え、皆で懸命に代わりの企画を考えている。

 例えばこの夏には、JR東日本とのコラボで、『着物と栃木市の風景』をテーマにしたポスターを栃木女子高美術部と一緒に制作し、両毛線を走る企画列車内に飾られた。先月19日には、地元ラジオ局「FMくらら857」で、特別番組「土地議(とちぎ)Radio~聴きたい知りたい伝えたい各地の魅力大放出スペシャル」を主催。栃木市内外の五つの団体がオンラインで参加して交流を深め、お互いを比較して魅力と課題を見つけるという3時間近い生放送を、成功させた。

一昨年の栃木市高校生合同文化祭。コロナ前は盛大だった(とちぎ高校生蔵部提供)

■広がる関係

 活動にやりがいを感じている大柿部長は「市役所の方や他校の生徒などといった縦と横の関係が広がる」、西澤副部長は「学校行事とはまた違った成功の達成感がある」と、蔵部の魅力を語る。蔵でのイベントという活動の本体をコロナに奪われて、部員数も以前の30人台から今は20人台に減ってしまったというが、なんとかこのピンチをアイデアで乗り越えて、がんばって! 応援してます!