「25年間、地域のために一生懸命やってきた。負けたらそれが否定されたことになる」。24日夜、小山市内でのミニ集会。自民党前職佐藤勉(さとうつとむ)氏(69)は切々と訴えた。

 序盤、終盤情勢ともに接戦が伝えられる4区。選対幹部は「今までにない緊迫感」と危機感を募らせる。芳賀郡市1市4町の首長らは22日夜、真岡市内で会合を開いて対策を協議し、組織の引き締めを改めて確認した。

 大票田の小山市と真岡市に加え、4区内の隅々まで遊説や個人演説会を行い、企業回りや電話での投票依頼で支持固めに奔走する。自民支持層や選挙協力を行う公明党支持層のほか、建設業や農業など各種団体の組織票を徹底的に固め、眠っていた可能性のある従来の支持層の掘り起こしにも全力を挙げる。

 「これまでにない運動量」(陣営幹部)で組織がフルに回転する。今回は佐藤氏自らも新小山市民病院や小山市、壬生町の新庁舎建設に対する国の補助金獲得など過去の実績を強調。20日には河野太郎(こうのたろう)広報本部長が応援に駆け付け、28日には菅義偉(すがよしひで)前首相が来県予定。中央とのパイプの太さをアピールし、支持を広げて勝ちきる構えだ。

 追う立場の立憲民主党新人藤岡隆雄(ふじおかたかお)氏(44)は23日夜、益子町内で行った演説会で政府の新型コロナウイルス感染症対応などを批判し、「国と地元を守るため、どうか私に一票を託してください」と訴えた。

 衆院解散の14日に泉健太(いずみけんた)政調会長、週末の23日に福山哲郎(ふくやまてつろう)幹事長、27日には枝野幸男(えだのゆきお)代表が応援のため訪れた。相次ぐ党幹部の来県に、陣営関係者は「党からの期待をひしひしと感じる」と意気込む。

 過去3度佐藤氏に敗れたが、得票は着実に伸ばしてきた。前回の敗北後、4万軒近く戸別訪問し介護問題やコロナ禍の不安など住民の声にじっくり耳を傾けた。選挙期間中も歩行遊説や街頭演説など、草の根の活動を展開する。県議や市町議の支援は前回に比べて厚みを増し、陣営は「今回が最も手応えがある」と自信をのぞかせる。

 今回は野党統一候補として初めての一騎打ち。共産党や国民民主党など野党支持層からの支援も集め、非自民の受け皿として初の議席獲得を目指す。

 「小山市から国会議員を」が合言葉。若さも武器に無党派層も取り込み、幅広い票の獲得を狙う。