上三川中2年生全員で制作した折り鶴で作った校章

 【上三川】「ORIGAMIのまち」づくりを進める町に連動し、中学校で折り鶴を使った校章が制作されるなど、町内各校で折り紙を題材にした取り組みが進んでいる。町教委は来年度の年間指導計画に、折り紙を正式に導入する方針で、教育現場でも「ORIGAMIのまち」の特色を生かした教育が本格化する。

 町は本年度、町出身で世界的な創作折り紙作家故吉澤章(よしざわあきら)さん(1911~2005年)にあやかり「ORIGAMIのまち」づくりを本格的にスタートさせた。町に寄贈された吉澤作品や折り紙の魅力を生かしたまちおこしを狙っている。

 町内の小中学校全校にも、折り紙に親しむ環境づくりを進めるため、吉澤さんの折り紙の教本と1クラス600枚の折り紙を配布した。町内の3中学校では、これを使った作品作りが行われており、29日に開催される文化祭などで披露される。

 上三川中では、総合的な学習の時間を使い、124人の2年生全員で3千羽以上の折り鶴を折った。学年主任の安齋美智子(あんさいみちこ)教諭(52)の発案で、この折り鶴を使って同校の校章のオブジェを制作した。

 こうした活動の推進役になっているのが町教委の「ORIGAMIのふるさとプロジェクト」。委員長を務める明治小の平塚昭仁(ひらつかあきひと)校長は、折り紙の教育的効果について「自分の頭で考えて物を作り出す力がつき、皆で力を合わせる共同作業としても適している。また、吉澤さんのふるさとということで郷土愛、誇りも育まれる」と説明する。

 来年度は取り組みを一歩進め、各学年の年間指導計画に折り紙を教材として位置づける。小学1~3年生では折り紙に親しみ、4年生では社会で吉澤さんについて学ぶなど、小学1年~中学3年生まで学年ごとに多彩な折り紙の授業が展開される予定だ。