記者会見で現役引退を発表する萩野=24日午後、都内

 萩野公介(はぎのこうすけ)は晴れやかな表情で引退記者会見に臨み、一つ一つの質問に丁寧に答えた。

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 -いつ頃から東京五輪が最後と決めたか。

 「休養した2019年、周囲から『辞めてもいいんだよ』と言われ、その時に引退かなと思ったが、もう一度泳ぎたいという気持ちになった。(当初五輪代表選考会だった20年の)日本選手権で代表から落ちたとしても、最後にしようと思っていた」

 -きっかけは。

 「体力も気力も以前のようにしがみつくような気持ちがなくなっていたのかもしれない。現役の最後の方は結果を追い求めるというよりも、なぜ自分は泳いでいるのかということを考えていた。いろいろな経験を積みながら、一つずつ前に進むことは僕にとって生きること。その答えを見つけられて、苦しい日々も精いっぱいやって良かったなと思う」

 -印象に残っているレースは。

 「どのレースも鮮明に覚えている。小学時代に初めて出た全国大会も、世界選手権の前日のウオーミングアップの様子も。特にこれとは選べない」

 -栃木への思いを。

 「栃木で生まれ育って、栃木を出てもたくさんの方に応援をしていただいたので、本当に感謝しかない。ありがとうございます」

 -自分にどんな言葉を掛けてあげたいか。

 「競技を始めた頃はここまで続けるとは思っていなかった。ここまで続けてこられて幸せだし『周りの人に恵まれたね、よく頑張ったね』と思う」