信号機のない横断歩道の一時停止率

 栃木県の信号機がない横断歩道で車が歩行者を優先して一時停止した割合は31.0%で、全国平均(30.6%)を初めて上回り、全国22位となったことが18日、日本自動車連盟(JAF)が公表した2021年調査で分かった。18年調査で全国ワースト1位だった本県。県警は、官民を挙げて展開した広報・啓発活動が奏功したとみている。交通企画課は「全国平均は一つの目標だったが、まだ7割の車が止まっていない。歩行者優先の意識をさらに根付かせたい」としている。

 調査結果によると、本県の停止率は18年に全国最下位の0.9%を記録。19年は13.2%(全国29位)、20年は14.2%(同36位)と改善していたが、今年は16.8ポイント上昇した。全国平均の上昇幅9・3ポイントを大きく上回った。

 停止率全国1位は4年連続で長野県(85.2%)で、静岡県(63.8%)が続いた。隣県の群馬県は36位(22.0%)、茨城県は42位(19.0%)。最下位は岡山県の10.3%だった。

 県警は18年のワースト1位を受け、「止まってくれない!栃木県からの脱却キャンペーン」を開始。広報活動や集中取り締まりなどに注力してきた。幅広い層への周知を図ろうと、全国の警察で初めてサンリオキャラクターとコラボレーションし、ポスターやチラシを作った。

 同課の担当者は結果を前向きに受け止めつつ、「1位まではまだまだ。広報活動、取り締まりを継続していく」と気を引き締めた。

 調査は8月11~30日、全国計94か所の横断歩道で実施。交通量や道幅が似ている地点を2カ所ずつ選び、JAF職員がそれぞれ50回渡り、車が一時停止するかどうかを調べた。