19日公示となる衆院選で、県内5小選挙区には12人が立候補を予定している。自民党の2区候補者選定や野党候補の一本化調整などを経て、解散直前で固まった構図。1区以外の4選挙区で与野党候補が一騎打ちとなり、激しい戦いが予想される。県内各選挙区の情勢を探った。

 【1区】13期目を目指す自民前職の船田元(ふなだはじめ)氏(67)に、立憲民主党新人の渡辺典喜(わたなべのりよし)氏(38)、共産党新人の青木弘(あおきひろし)氏(60)、日本維新の会の元職柏倉祐司(かしわくらゆうじ)氏(52)が挑む。野党候補の一本化ができず、船田氏の優位は揺るがないが、陣営の緩みや組織の上滑りを懸念する声もある。

 【2区】6期目を目指す立民前職の福田昭夫(ふくだあきお)氏(73)に、自民県連の公募で選ばれた新人の五十嵐(いがらし)清(きよし)氏(51)が挑戦。直前まで出馬の意向を示していた西川鎭央(にしかわやすお)氏(50)が比例に転出し、父で元農相の公也(こうや)氏が五十嵐選対の顧問に就くなど挙党態勢構築が進む。迎え撃つ福田氏は、市町議による支援組織を設立するなど支持固めに奔走する。一方で支援県議の減少や支持者の高齢化などが懸念材料。

 【3区】自民前職の簗和生(やなかずお)氏(42)が4選を目指し、立民新人の伊賀央(いがひろし)氏(57)は初の国政挑戦。簗氏は各市町ごとに後援会を立ち上げ着々と足場を固めるが、選対に地元の複数の自民県議が入らず対立を懸念する声も。伊賀氏は知名度不足の克服が課題。

 【4区】9期目を目指す自民前職の佐藤勉(さとうつとむ)氏(69)に、立民新人藤岡隆雄(ふじおかたかお)氏(44)が挑む。2人の戦いは4度目だが、初の一騎打ち。組織力で勝る佐藤氏に対し、藤岡氏は草の根で支持を訴える。候補者を立てない共産の動向など、野党共闘の行方が注目される。

 【5区】10選を目指す自民前職、外相の茂木敏充(もてぎとしみつ)氏(66)に、共産新人の岡村恵子(おかむらけいこ)氏(68)が挑む。全国を遊説する茂木氏は選挙区不在が多くなるが、留守を預かる盤石な組織が「総理候補にふさわしい得票を」と引き締めを図る。立民は候補者擁立を見送ったが、岡村氏の積極的な支援には回らない見通し。