宇工生制作、鹿沼組子の「耐力壁」強度確認 大臣認定の取得目指す

 【宇都宮】宇都宮工業高の生徒らが制作した、伝統工芸の鹿沼組子による「耐力壁」の強さを調べる実験が26日、下小池町の県林業センターで行われた。耐力壁は地震や風などの力に耐えられる壁。これまでの実験結果も含め、一般的な木造住宅に使われる構造材と同等の強度を確認した。今後、正式な性能評価を受けた上で、品質を担保する国土交通大臣認定の取得を目指すという。

 小割にした木材をさまざまな模様に組み付ける組子は、主に障子や欄間の装飾などに用いられる。細工の美しさの一方で強度もあることから、同校の建築デザイン科は、五十嵐忠彦(いがらしただひこ)教諭や沼尾宇弘(ぬまおたかひろ)講師らの指導の下、「木造住宅の耐力壁として使えないか」と研究してきた。成果の一つとして、この夏には生徒らが制作した壁を下野市内の住宅に初めて設置した。

 県林業センターでの実験は、性能評価前の「予備試験」として、同センターと共同で実施。この日は、県産のスギとヒノキを使った高さ約2・8メートル、幅約90センチの壁を試験機に設置し、どの程度の力に耐えられるかを調べた。

 大臣認定に向けて、来月下旬に正式な性能評価を公的試験機関の一般財団法人建材試験センター(埼玉県)で受ける予定だ。