両院議員総会に出席する福田氏=14日午後、衆院別館

 岸田文雄(きしだふみお)首相が就任してわずか10日後の14日、衆院が解散された。新型コロナウイルス禍の中、マスク姿の与党議員による「万歳三唱」が本会議場に響いた一方、野党議員は「1強政治に終止符を打つ」と批判の声を強めた。前職となった本県選出議員は派閥会合や議員総会で「全員勝利へ頑張ろう」と健闘を誓った後、地元にとんぼ戻り。新人や元職も街頭演説やミニ集会に精を出すなど一斉に臨戦態勢に入った。解散から31日の投開票まで17日間という日程は戦後最短。異例の政治決戦が事実上幕を明けた。

 立憲民主党県連代表で2区から出馬する前職の福田昭夫(ふくだあきお)氏(73)は「万歳」をせずに本会議場を後にすると、国会内での同党両院議員総会に臨んだ。総会後には「いよいよ戦いだ。気持ちを入れてしっかり頑張る」と決意を語った。

 2区では対立候補となる自民候補者の調整が難航したが、10月に入って一気に構図が固まった。福田氏は「油断せず、負けない選挙をやる」と気を引き締める。立民は1~4区で候補者を擁立しており「4人全員が議席を取れるように頑張る」と意気込んだ。

 共産党は1区で新人の青木弘(あおきひろし)氏(60)、5区で新人の岡村恵子(おかむらけいこ)氏(68)を擁立する。野党共闘としては、立民と共産が1区を除く2~5区で候補者を一本化し、自民候補者との一騎打ちに臨む形となった。

 福田氏は「四つの選挙区で一対一の構図ができて良かった」と話し、共産党県委員会の小林年治(こばやしとしはる)委員長も「県民ネットを介して政策合意した候補者や政党の勝利に力を尽くす」と、立民との協力に前向きな姿勢を示した。一方、国民民主党や立民の支持母体である連合は距離を置いており、連携は不透明な状況だ。