宇都宮市議らが昨年11月の知事選告示前に福田富一(ふくだとみかず)知事への投票を呼び掛ける違法文書を配布した事件で公選法違反罪に問われ、宇都宮簡裁で罰金30万円、公民権停止3年を言い渡された前同市議長桜井啓一(さくらいけいいち)被告(59)は13日、下野新聞社の取材に応じ、控訴しない意向を明らかにした。控訴期限は13日で、簡裁判決が確定する。

 理由については「結果を真摯(しんし)に受け止めたい」と述べるにとどめた。判決の認定内容や今後の政治活動に関しては「コメントを差し控える」とした。桜井被告は2023年春に任期満了となる同市議選へ立候補できなくなる。

 判決によると、知事の次男の前同市議福田陽(ふくだあきら)被告(37)らと共謀し昨年10月25日、知事の母校の有権者に、知事への投票を呼び掛ける法定外選挙運動文書12通を郵送した。桜井被告は「文書作成や頒布を主導した」と認定された。