約2年ぶりに稲刈りをした田んぼ(左側)の前に立つ塩野目さん。被災後は泥に覆われていた=12日午後、那須烏山市

 2019年10月の台風19号の本県直撃から12日で2年がたった。県によると、大量の泥などが流入した県内の水田では復旧作業がほぼ終わり、作付けができる状態に戻った。一方、担い手不足などから耕作が手つかずの水田がある。那須烏山市では、台風19号を機に防災集団移転などの計画が浮上しており、水田の復旧後も新たな課題に悩む農家の姿も見られる。

 県によると、台風19号で被災し、復旧工事の申請があった県内の農地と農業用施設は21市町の939カ所。9月末時点で938カ所は災害復旧工事を発注済みで、98.6%に当たる926カ所は工事を終えた。水田は被災した366カ所のうち、河川工事の作業場として貸している1カ所を除き、365カ所が作付けできる状態に復旧した。

 「ここが今年田植えをした田んぼです」。同市農業委員を務める同市下境、農業塩野目富夫(しおのめとみお)さん(73)が那珂川近くの水田を案内してくれた。稲刈りを終えた後の水田だった。