約10種類が飼育されている生き物ランド。発案者の斎藤教諭(右)

作品を背に並ぶ和知さん(右)と渡辺校長

約10種類が飼育されている生き物ランド。発案者の斎藤教諭(右) 作品を背に並ぶ和知さん(右)と渡辺校長

 新型コロナウイルス感染症の影響で制限が多い学校生活に楽しみを増やそうと、栃木県上三川町の上三川小はこのほど、メダカやウサギなどを飼育する教室「生き物にありがとう夢ランド(生き物ランド)」を開設した。壁には、上三川でラーメン店を営みながら書道作品をチャリティー販売している和知知明(わちともあき)さん(57)の書など地域の人から寄贈された作品が飾られている。

 生き物ランドは、同校の児童育成支援室長で、理科を教える斎藤豊(さいとうゆたか)教諭(45)が「子どもたちが生き物と触れ合い、心を癒やす場をつくろう」と発案。教職員全員で、夏休みに図工準備室を整理して完成させた。

 飼育するのは、以前から学校で飼育していた生き物や斎藤教諭が用意した生き物など約10種類。世話は飼育委員の児童が担当している。

 オープン以来、休み時間の憩いの場としてだけでなく、教室に入ることや授業に参加することに気が進まない児童が気持ちを落ち着かせる場としても親しまれている。

 同校は日頃から学校行事などで地域の人とのつながりが多く、学校支援コーディネーターの和知美樹子(わちみきこ)さん(48)と夫の知明さんとも交流があった。渡辺恭子(わたなべきょうこ)校長(59)が「生き物ランドにも関わってもらえないか」と相談したところ、知明さんが先月、書道作品を寄贈した。

 作品は「夢」の1文字。「ありがとう」の5文字を組み合わせて漢字を表現している。知明さんは「感謝の気持ちや夢を持つことを忘れないでほしいと心を込めました」と話し、渡辺校長は「末永く子どもたちに伝えたい」と感謝した。