報徳二宮神社で「生酛純米酒 尊徳」を手にする渡辺会長(中央)と渡辺社長(右)

 【日光】今市の老舗酒造「渡辺佐平商店」が二宮尊徳(にのみやそんとく)にちなみ、約100年ぶりに復活させた製法で造った地酒「生酛(きもと)純米酒 尊徳」の奉納祈願祭が1日、尊徳を祭る同所の報徳二宮神社で行われた。

 二宮金次郎(きんじろう)が尊徳と名乗り始めた1842年に創業した縁から、創業当時の製法だった「生酛造り」を復活させた。酒母を手作業で造るなど、通常の倍の時間をかけて本県の酒米「とちぎ酒14」と酵母で仕込んだ。コクのある濃醇な味わいだという。ラベルには尊徳の教えである「報徳訓」を表記した。

 尊徳の命日月を迎えたこの日の神事には、同社の渡辺護(わたなべまもる)会長(81)と渡辺康浩(やすひろ)社長(51)が参加。渡辺社長は「道徳と経済は両立させなければいけないという尊徳先生の教えがある。新型コロナウイルス禍の中、こうした教えにも興味を持っていただければいい」と話した。

 720ミリリットル1500円、1800ミリリットル3千円。同店や県内の酒販店で販売している。