縄文もなか

成田真通さん

縄文もなか 成田真通さん

 縄文土器をかたどったユニークな「もなか」。表面には立体的な縄目文様が施され、再現度の高さに見入ってしまう。

 もちろん、味も絶品。こしあんとつぶあんから選べ、こしあんはまるでクリームのようななめらかさ。黒小豆と白小豆を混ぜて練り上げており、その上品で柔らかなグレーの色と、まろやかな甘みが特徴だ。しっとりとしたつぶあんは、黒小豆のみを使い、深みのある味を楽しめる。

 どちらも北海道十勝産の小豆にグラニュー糖、寒天と、材料はシンプル。サクサクの皮には、もち米の素朴な甘みが感じられ、あんの風味を引き立てる。

 50年ほど前、大田原市の平林真子(ひらばやしまご)遺跡(市指定史跡)から縄文土器が多数出土した。その形の美しさに感動した初代店主成田七郎(なりたしちろう)さん(故人)が「祖先への敬慕や地域をいつくしむ気持ちを菓子に表したい」と考案。以来、市内外の客に親しまれる看板商品になった。

 今年で創業100周年を迎え、今は成田さんの孫で3代目店主真通(まさみち)さん(58)が「変わらぬ味」を継承する。今月には市認定の「大田原ブランド」にも選ばれた。「最近は市内の歴史が再注目されつつある」と真通さん。「ブランド認定を機に、歴史にちなんだもなかの存在も知ってもらいたい」と期待を込める。

 メモ 縄文もなかは1個140円。相談に応じて配達も受け付ける▽大田原市山の手1の2の18▽営業時間 午前9時~午後6時半▽定休日 日曜▽(問)0287・22・2448