元JR職員の星野さん(右)から黒川鉄橋の説明を聞く児童たち

 【那須】黒田原小は9月29日、児童が校区内を歩いたり公共交通機関で移動したりしながら地元の歴史を学ぶ「全校ハイキング」を初めて行った。全校児童約280人が秋の訪れを感じながら散策を楽しんだ。

 新型コロナウイルス禍で多くの行事が中止・延期となる中、「子どもたちの自主自立を促すイベントを」と教員が企画。児童は地区別の縦割り班に分かれ、各方面の観光施設や名所を目指して出発した。

 東北本線のJR黒田原駅から隣の豊原駅まで電車で移動したグループは、田園地帯を40分ほど歩いて1920(大正9)年に完成した黒川鉄橋に到着。元JR東日本職員で現在は豊原駅の名誉駅長を務める星野明夫(ほしのあきお)さん(69)が鉄橋建設の経緯や個性的なデザインについて解説した。

 リーダー役を務めた6年生は事前にコースを下見したり、独自にしおりを作成したりして下級生を案内。瀬川景都(せがわけいと)さん(12)は「みんなをまとめるのは難しかったけど、力を合わせてゴールできてうれしかった」と満足した様子だった。

 深谷雅明(ふかやまさあき)校長(59)は「地域の方々とのつながりもでき、教員にとっても有意義だった。今後も開催していければ」と話した。