とちぎ国体本大会の開幕を1年後に控え、下野新聞社のインタビューに答える福田知事=30日午後4時15分、県庁

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」の本大会開幕まで1日であと1年となるのを機に、福田富一(ふくだとみかず)知事が30日、下野新聞社のインタビューに応じた。福田知事は新型コロナウイルス禍の中での開催を想定し、各競技を生で観戦する機会を確保した上で、オンラインでも観戦できる環境を積極的に整備する考えを明らかにした。感染拡大防止対策として、県独自のガイドラインを早急に作成する方針も示した。

 原則無観客開催となった東京五輪パラリンピックは、テレビの視聴率が高かった。福田知事は「多様な観戦方法を意識した運営が求められる」と説明。コロナ禍の収束が見通せない中で、「いつでもどこでも誰でも応援できるようにしたい」と話し、デジタル技術やインターネットを活用したオンライン観戦の環境を整える重要性を強調した。

 県は現在、来年1月開催の冬季大会も含め、原則として有観客開催を想定して準備している。「スポーツの熱気や興奮を伝えるため、直接観戦する機会も必要」と話し、日本スポーツ協会の基準を踏まえて県独自のガイドラインを早急に作成し、感染状況などを見極めて最終判断する方針だ。

 国体は昨年の鹿児島、今秋の三重と直近2大会が中止になった。準備に関しては「おおむね順調」としながらも、「実際の対策を視察、検証する場がなくなり、本県に負担が掛かっている」と話し、主にコロナ対策への対応が難しくなっていることを認めた。

 県内で本年度予定されていたリハーサル大会が相次いで中止になり、運営面で不安を抱える市町も少なくない。福田知事は開催直前で中止になった三重県の情報を収集するほか、その他の大規模大会の運営方法を学んでシミュレーションする考えも示した。