ニコリーに餌を与える児童たち

ニコリーの育て方を教わる児童たち

ニコリーに餌を与える児童たち ニコリーの育て方を教わる児童たち

 【那須】地元で盛んな酪農業について牛の飼育を通して学んでもらおうと、学びの森小は27日、森林ノ牧場(豊原乙)からジャージー牛の子牛1頭を受け入れ、「入学式」を行った。5年生が飼育し、約2カ月後に同牧場へ返す予定。

 総合的な学習の一環で、2019年に始まった。放牧場と小屋は学校の敷地内に児童と地元住民らが作った。

 今回受け入れた子牛は4月生まれの雌で、体長約140センチ、体重約97キロ。以前同校で世話した雌牛の娘で、児童たちは「みんなでニコニコしながら育てたい」との思いを込めて「ニコリー」と名付けた。

 入学式は放牧場前で行われ、16人の児童たちは同牧場職員から餌や水の与え方、掃除の方法などを教わった。大島蒼(おおしまあおい)君(11)は「協力し合って大きく育てたい」と意気込んだ。

 児童たちをサポートする同牧場の須子田彩(すしださやか)さん(21)は「スーパーなどに並ぶ商品は動物たちのおかげでできていることや、命を預かる責任感を学んでほしい」と話した。