約30店の食べ比べができる宇都宮餃子祭り=2018年11月

代替イベントに向け、リモートで打ち合わせをする関係者たち(宇都宮餃子会提供)

約30店の食べ比べができる宇都宮餃子祭り=2018年11月 代替イベントに向け、リモートで打ち合わせをする関係者たち(宇都宮餃子会提供)

 今回のまちなか歳彩は、「宇都宮餃子(ぎょーざ)祭り」(同実行委員会主催)。“ギョーザの街”として宇都宮の名を全国に浸透させた秋の一大イベントは、新型コロナウイルス感染拡大により、残念ながら2年連続で中止となってしまった。22年前に始まった祭りの歴史を宇都宮餃子会の鈴木章弘(すずきあきひろ)事務局長(49)とともに振り返り、「withコロナ」の中での今後の方向性を探る。

 スタートは1999年。その数年前、人気テレビ番組「おまかせ!山田商会」で宇都宮のギョーザが特集され、全国区になってきた頃だった。地元への感謝とギョーザのさらなるPRを込め、祭りが企画された。

 初回は、まちかど広場やバンバ市民広場など街なかの複数会場で開催された。地元客が中心で、来場者は2万人。2019年の17万人と比べると規模は小さかった。鈴木事務局長は「最近の大行列とは違い、客が並んでも10~20人程度。のどかな雰囲気だったなぁ」と懐かしむ。

 毎年、11月第1週の週末に開催され、10回を迎える頃には10万人規模に。13回目の11年、会場を現在の宇都宮城址(じょうし)公園に変更したことで、一気に盛り上がった。東日本大震災が発生した年。街なかが活気を失う中、「震災を乗り越える『のろし』」(鈴木事務局長)として、約30店が一堂に会し、食べ比べができるようにした。会場を1カ所にしたことで、参加店主らの一体感が生まれたという。

 今後はコロナと付き合いながらの開催となる。来年について尋ねると、鈴木事務局長はこう力を込めた。「次は『オール宇都宮』で。農産物やカクテル、ジャズ、プロスポーツなど、宇都宮の資源を知ってもらえる特別な場にします」。