がん患者の就職支援好評 職安と連携、きめ細かく 那須赤十字病院

 【大田原】がん診療連携拠点病院に指定されている那須赤十字病院が本年度から始めた、がん患者への就職支援が8月末で5カ月を経過した。宇都宮公共職業安定所と連携した取り組みで、「安心して就活に臨める」と好評だ。病院スタッフと職安の専門職員が医療と就労の情報を共有し、院内できめ細かな相談に応じることで患者の負担を軽減。これまで以上に事業主とマッチングしやすくなると期待が集まっている。

 同病院は2007年から「がん相談支援センター」を開設し、担当医、看護師、社会福祉士らががん患者の相談に応じてきた。就職相談では職安につなぐが、その後の行動は患者本人に任されていた。患者は病状をどこまで、どう伝えたらいいか迷い、職安に行くこと自体をためらう傾向もあったという。

 今回の就職支援は宇都宮職安と「長期療養者等就職支援事業」の協定を結び4月から実施。月1回、希望する40代~60代の男女4人の患者の相談に応じている。

 2年前に大腸がんの手術を受けた那須塩原市の女性患者(65)は昨年初めごろ、地元の職安へ就職相談に訪れたが、それきりになっていた。今年5月、同センターの水野恵美(みずのえみ)看護師(45)から声を掛けられ、8月末まで同職安の専門女性職員(36)らと4回面談。抗がん剤治療と並行し無理なく勤められる職種や事業所の絞り込みを行っている。