全国大会で最優秀賞に輝いた石橋高歴史研究部の2、3年生

 【下野】石橋高の歴史研究部が、8月に鳥取県で開かれた全国高等学校郷土研究発表大会の歴史・考古部門で1位に当たる最優秀賞を受賞した。研究テーマは「鬼怒川の物流~吉田河岸が繋(つな)ぐ東日本の物流~」。同部が全国大会で1位になるのは初めてで、部員たちは「信じられないくらいうれしい」と喜んでいる。

 同部門には全国から7校が参加し、オンラインで審査が行われた。

 同部は昨年秋、「下野市の江戸時代と物流~吉田河岸が繋(つな)ぐ東日本の物流」をテーマに、かつて鬼怒川と田川の間にあった吉田河岸のルートについて調査を開始した。同11月に開かれた県大会で4年連続となる最優秀賞を受賞。全国大会出場の推薦を受け、さらに研究を進めてきた。

 今回は、昨年調査した新ルートが、人や経済にどのような影響を与えたのかを調べたという。資料がほとんどないため、吉田河岸で働いていた人の子孫などに聞き取りし、1年生を含む15人の部員全員が力を合わせ、疑問に感じたことを掘り下げた。

 研究の結果、吉田河岸では上流から下流に運ぶだけでなく、陸路を使うことで時間やコストを短縮していたことが分かった。

 大会の講評は公開されていないが、同部は「『河岸は経済の縮図』というが、(調査研究によって)それがより鮮明になったことが評価されたのでは」としている。

 3年生3人は全国大会を最後に引退。前部長の3年幢崎真衣(はたさきまい)さん(17)は「新型コロナウイルス禍で活動制限もあったが、成果を残せてよかった」と話す。新部長になった2年荒川真衣(あらかわまい)さん(17)は「先輩たちの功績をつなぎ、もっといい研究をしたい」とさらなる意欲を見せた。