和と洋が融合した「あずきクロッカン」。コーヒーとの相性も良い

 食感はサクほろ。ゴマのかぐわしい香りが口に広がった後、優しい甘さの余韻に包まれる。

Web写真館に別カットの写真

 「あずきクロッカン(380円)」は和でも洋でもない。駄菓子のベースとなる「小麦」に乾燥したあんこ、ゴマのほか、バターやスライスアーモンドを練り込んだ生地を手でかたどり、窯で焼いた新感覚のお菓子だ。

 「狙っていたというより、こういうのできるんだってピンときた感じですね」と3代目の高橋秀夫(たかはしひでお)さん(54)。後を継いだ20年ほど前、駄菓子を若い世代に食べてもらおうと商品を見直す過程で誕生した。

 最初は、時代に合わせて甘さを控えたりサイズを小さくしたり、と既存商品を改良していたが、駄菓子の持ち味を打ち消してしまった。「変えない方が良い」。魅力を残しながら、洋の要素を加えた。

 店頭に並べると、意外にも駄菓子になじみの深い60~70代から支持を集めた。JR宇都宮駅ビルや観光物産館に卸すようになってからは県外からの人気も高まり、高橋さんは「大ブレークはしていないけど、ファンが増えてありがたい」とほほえむ。

 発想の可能性は無限大。駄菓子づくりのノウハウが生かされた次世代の一品を、一度ご賞味あれ。

 ◆メモ 宇都宮市清住3の8の14▽営業時間 午前8時~午後7時▽定休日 不定休▽(問)028・622・1221