新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 新型コロナウイルス感染の第5波が拡大した8月に、患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が栃木県内で239件に上り、このうち「コロナ疑い」が62件あったことが15日までに、県への取材で分かった。各消防は「コロナを理由とした大きな混乱が起こっているわけではない」とする。一方、医療関係者には、病床逼迫(ひっぱく)に伴い長距離の搬送も発生しているとの指摘があり、感染急拡大が医療提供体制に影響を与えている現状を強調した。

 都市部を中心に全国的に困難事案が増えていることを受け、県は県内12消防局・消防本部への調査を初めて実施。消防庁の全国抽出調査で8月(2~29日)の困難事案は、1万2618件で前年同期の倍近い。県内も増加傾向とみられる。